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台風対策がされた屋根

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2022.04.13 (Wed) 更新

近年、日本にやってくる台風は大型化していて、強風で瓦屋根が飛ばされるといった被害が多発しています。そこで、国土交通省は令和4年1月1日に瓦屋根の緊結方法の強化の通達を出しました。

この記事では、今までと新しい緊結方法の違いやどの住宅に適用されるかなどを紹介します。

緊結とは

緊結とは、「緩みやずれが起きないようにすること」です。具体的にはきつく締めつける、打ちつける、縛りつける、などがあります。屋根材での緊結は、「屋根瓦などを瓦同士や野地板などで留めること」です。

緊結方法と強度

緊結の方法はネジや釘で固定する方法や、銅線や鉄線で縛る方法があります。緊結の強度は、ネジが一番強く、続いて釘です。銅線や鉄線は緊結としては弱い方法になります。

屋根の部位

屋根材は部位によって名前があります。

「軒」は屋根の頭頂部で稜線になるところです。
「ケラバ」は軒に対して垂直で屋根の端部になるところです。
「棟」は屋根の頭頂部で稜線になるところです。
「平部」は軒、ケラバ、棟以外のところです。

これらの部位によって緊結方法が異なります。

以前の緊結場所と緊結方法

今回の改正前の告示基準は「昭和46年建設省告示109号」と呼ばれているものです。

この告示基準での緊結場所は、軒とケラバは端部から2枚までの瓦、棟は1枚おきの瓦でした。

また、緊結方法は、軒、ケラバ、棟にかかわらず、銅線、鉄線又は釘等での緊結でした。

新しい緊結場所と緊結方法

今回の告示では、緊結場所は全ての瓦になります。

また、緊結方法も強化されていて、軒やケラバは3本のネジまたは釘で緊結、棟はネジで緊結して、平部の瓦は釘で緊結します。

全ての瓦をネジまたは釘で強く緊結することで、より強風に強い屋根になります。

新しい方法を使う家屋

新しい緊結場所と緊結方法はどの住宅の屋根に使わなければならないのでしょうか。

新築の物件は新しい緊結場所と緊結方法を使わなければなりません。

既存の家屋は以前の緊結場所と緊結方法のままでかまいません。屋根の全葺き替えなどの大規模な修繕をするときは、法令上は以前の緊結場所と緊結方法で構いませんが、「新しい緊結場所と緊結方法で葺き替えることが望ましい」とされています。

また、既存の家屋で増築するときは、増築する部分に新しい緊結場所と緊結方法を使わなければなりません。

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瓦屋根の耐風診断や耐風改修工事に補助金が出るようになりました。

中古住宅を買ったり、持ち家で改正前の緊結方法を使っているみたいだけれど、問題ないかどうか調査してほしいといったときは、是非ぐっどやね久居店にご用命ください!

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