漆喰が落ちてきた
2022.04.11 (Mon) 更新
「庭先に白いかけらが落ちている」とお思いになられたことはありませんか?
その白いかけらの正体は瓦屋根に使用されている漆喰です。
漆喰を簡単に説明致しますと、石灰石を焼いて水を加えた消石灰のことをいいます。
身近なところだと学校の運動場で使われる白線を引くための白い粉です。
漆喰いろいろ
屋根に使われている漆喰とひとことで言っても様々な部位があります。
「漆喰が落ちてきた」といってもどこの漆喰が落ちてきたかによって原因も変わってきます。
鬼瓦漆喰
棟や隅棟の端部にある鬼瓦を留めている漆喰です。
鬼瓦は漆喰と中の番線で留めているので、漆喰がなくなってしまうと鬼瓦が落ちてしまう恐れがあるので注意しましょう。
三日月漆喰(面戸漆喰)
棟や隅棟の下部にある半丸の形をした漆喰です。
経年劣化によって落ちてくる場合もありますが、棟や隅棟の隙間から雨水が侵入し、裏側から雨水に押し流されて落ちてくる三日月漆喰もあります。
三日月漆喰が落ちた場合、そのまま塗り直しても棟・隅棟が改善されないとまた三日月漆喰が流されてしまうので棟・隅棟を積み直す必要があります。
棟積み直しのときはプラスチック漆喰!?
棟の積み直しをしても、またいずれ漆喰は劣化していきます。
しかし、プラスチックの板を漆喰の代わりに取り付けるという事もできます。
このプラスチック漆喰は従来の漆喰より圧倒的に長持ちです。
下端に水抜き穴としてわずかな隙間を設けてあるので、内部に水が溜まるといった心配もありません。
漆喰が落ちてきたら
漆喰が落ちてきたら屋根が崩れるのではないか、と不安になられる方もいらっしゃると思います。
すぐに屋根が崩れるとまではいきませんが、そのまま放置していると本当に崩れかねません。
手遅れにならないうちに早期対応を心掛けましょう。