屋根の劣化サイン
2021.09.22 (Wed) 更新
普通に生活していてあまり見ることができない屋根の上。
自宅の屋根の状態を把握できている方も少ないと思います。
しかし、どんな屋根にもメンテナンスが必要であり、適正な時期に工事をしないと、傷みが酷くなって屋根の破損や雨漏りに繋がってしまう恐れがあります。
お家を建ててからどれくらいでメンテナンスが必要になるのか、屋根の種類別でメンテナンスのタイミングも変わってくるので、自宅の屋根がどんな屋根か確認してみてください♪
Contents
スレート屋根
スレート屋根はセメント製の薄くて平たい板の屋根材で、瓦よりも後にできたものです。
カラーべストやコロニアルとも呼ばれ、近年建てられるお家にはスレート屋根が使われることが多く、瓦屋根に比べて屋根全体が平らでシンプルな見た目になります。
屋根材の中でもスレートや屋根は本体が薄いため、特にひび割れが起きやすく、屋根の頂点部分には棟板金と呼ばれる金属板も取り付けられているため、ひび割れの補修や錆への対処、場合によっては屋根材の交換なども必要です。
メンテナンス必要時期:築8~10年前後
メンテナンスの目安:表面が白くなってきている、コケが薄っすらと出てきている
全面に苔が出てきているカラーベスト
塗装が薄れてきているカラーベスト
瓦
瓦屋根は屋根材の中でも一番厚みや重みがあり、昔から使用されている屋根材です。
現在は粘土瓦、セメント瓦、モニエル瓦など、瓦屋根を分類することができ、それぞれメンテナンスの方法も変わってくるため、注意が必要になります。
しかし、屋根の専門家でなければ、瓦屋根の種類を見分けるのは困難なため、自宅の屋根材がひとまず「瓦屋根」という事だけでも知っておくことは大切です。
また、瓦はどれも頑丈で、中でも粘土瓦は塗装の必要がないため、メンテナンスの必要性を感じないかもしれませんが接着剤のような役割を果たす漆喰の部分は、長年の雨風により劣化してしまうので、しっかりとお手入れをする必要があります。
メンテナンス必要時期:築10年前後
メンテナンスの目安:漆喰が欠けてきている、瓦の表面が凍害によって削れてきている
凍害によって欠けている日本瓦
欠けてしまった漆喰
表面に苔が出てきたモニエル瓦
表面が苔で覆われているセメント瓦
金属屋根
金属屋根は錆が発生するものなので、定期的にしっかりメンテナンスをしなければいけません。
昔から使用されていたのはトタン屋根ですが、現在はガルバリュウム鋼板と呼ばれる金属屋根が人気で、トタンに比べて錆びにくいという大きな特徴があります。
ただし、絶対に錆びないというわけではないので、業者の方へ点検を依頼等するようにしましょう。
メンテナンス必要時期:築10年前後
メンテナンスの目安:表面が錆びてきている
軒先が劣化してきている瓦棒
全面に錆が出てきている折半屋根
アスファルトシングル
アスファルトシングルは他の屋根材に比べて耐久性が低く、台風などの強風で剥がれてしまうことも少なくありません。
経年劣化で表面の石粒が剥がれてきたり、部分的にアスファルトシングル本体が剥がれてきたりします。耐用年数は20~30年と言われていますが、10年前後を目安に点検を心掛けましょう。
メンテナンス必要時期:10年前後
メンテナンスの目安:石粒が落ちてきている。部分的に剥がれている。
部分的に剥がれたアスファルトシングル
庭先に落ちたアスファルトシングル
早めの対応で費用削減
特に雨漏りが起きていなかったり、下から見上げたら少し汚れているくらい、というように、現状で困っていない場合は屋根のメンテナンスをいつ行えばいいか悩んでしまいますよね。
現状お家に何も起きていないからといって、何もしなくていいわけではありません。
屋根材の劣化が酷くなってきてから対応するよりも、「これから雨漏りなどが起きてしまうかもしれない」という風に事前に対応したほうが工事費用も抑えることができます。
お家に掛ける費用を抑えるためにも、屋根の点検などを検討してみて下さい♪