地震に強い屋根
2021.09.22 (Wed) 更新
住宅の耐震リフォームを考えた際に方法として大きく3つがあります。
1つ目は壁の補強を行う。耐力壁を張る又は増やす。躯体の柱に強化ダンパーを取り付ける等。
2つ目は接合部の強化。躯体や外壁に耐震金物を取り付ける又は増やす等。
3つ目は屋根の軽量化。
屋根を軽くすることで地震が来た際に、揺れ幅を小さくし躯体へのダメージを軽減させることが可能となります。
耐震性の大幅な向上♪
瓦屋根(土葺き工法)は1坪辺り約250キロほどの重量です。30坪の建物で約8トン近くの重量が屋根に載っているということになります。
屋根葺き替え工事の場合は、屋根重ね張りの様に屋根材の種類が限定される訳ではないので、自由に屋根材を選ぶことが可能ですが、ほとんどの方が【軽くて強い屋根材】を選ばれます。
例えば石粒付き金属屋根なら1坪辺り約23キロなので30坪の建物の場合は約700キロとなり、約7トンもの重量が軽減できる上に風速70m/sにも耐えれる耐風性の屋根材といった特徴があります。
建物の寿命に大きく貢献♪
土葺き工法の屋根が重たいから悪い、ということではありません。もちろん建物が頑丈な造りでしっかりしているからこそ、今まで問題ありませんでした。
ただ築年数も30年40年と経ってくると、重たい屋根よりも軽くて強い屋根の方が建物にとっても負担はかかりません。
また屋根が重たいと地震の際、揺れ幅が大きくなります。屋根葺き替え工事を選ばれる多くのお客様は屋根重量が軽減されることで耐震性や耐風性を得られることに魅力を感じられています。
ずっと安心することが出来ます♪
「工事保証を付けます」という台詞はある意味一種のお約束になっている雰囲気が業界全体でありますが、果たして本当に問題が起きた時に保証するのか?工事後の点検は定期的に行いに来るのか?
私たちは仕事に自信はありますが、100%ずっと大丈夫だと言えません。建物は間接的に様々な箇所が関わりあっているのです。
工事を依頼頂いたからには責任があります。工事後のベストな状態を長く保つために無料のアフターメンテナンスを行っております。本当の安心をお届けする自信があります。
屋根耐震リフォームのメリット・デメリット
既存瓦屋根(土葺き工法)との比較表
工事内容 | 屋根耐震リフォーム | 既存瓦屋根(土葺き工法) |
良い点 | 屋根下地を新たに張る事で、屋根の強度も増し使用する屋根材によっては長寿命化の実現 | 築40年を迎えても雨漏りを起こさない場合もある、耐火性も高い。 |
悪い点 | 工事日数が平均で約2週間はかかる | 屋根重量がある為、揺れ幅が大きくなり躯体へのダメージが大きくなる。 |
※上記の表が屋根耐震リフォーム(屋根葺き替え工事)、既存瓦(土葺き工法)の大きなメリット・デメリットとなります。
屋根耐震リフォームの料金表
石粒付き金属屋根 | ㎡/12,000~15,000円 |
日本瓦(釘留め工法・乾式) | ㎡/8,000円 |
断熱付き金属屋根 | ㎡/8,000円 |
ルーガ雅・ルーガ鉄平 | ㎡/14,000円 |
洋瓦 | ㎡/5,000円 |
カラーベスト屋根 | ㎡/4,000円 |
アスファルトシングル | ㎡/4,000円 |
金属屋根(断熱材なし) | ㎡/6,000円 |
屋根解体工事 | ㎡/3,000円 |
屋根ルーフィングシート(高耐久ルーフィング) | ㎡/1,000円 |
屋根下地工事 | ㎡/1,200円 |
廃材処分費 | 1式/150,000円 |
足場工事 | 1式/140,000円 |
屋根耐震リフォームの事例
ここでは屋根葺き替え工事の事例をご紹介いたします。
ミラノ(デクラ屋根システム)
既存屋根:いぶし瓦
【屋根耐震リフォームを選ばれた理由や経緯】雨漏りにずっと悩んでおり、お客様自身でコーキング材などで補修を行っていたのですが、限界を感じられた事からご相談を頂きました。【屋根材の検討】建物の屋根が瓦屋根(土葺き)で重量に不安があった為に、強くて軽い屋根材を求められた結果、石粒付き金属屋根を選ばれました。景観も損なわず満足頂きました。
コロナ(デクラ屋根システム)
既存屋根:陶器瓦
【屋根葺き替え工事を選ばれた理由や経緯】過去に雨漏りが起きた際に屋根修理を行ったものの、雨漏りが再発した為にご相談頂きました。【屋根材の検討】既存の屋根を使用した屋根修理も当初は検討されていましたが、今後長く暮らす事や耐震性、耐風性など総合的にご判断された結果、軽量で頑強な石粒付き金属屋根で施工いたしました。