こんな営業トークにご用心
2021.09.18 (Sat) 更新
これから屋根工事を依頼しようとするときに気になるのが「その業者は信用して良い物かどうか」です。
業者を信用するかどうかの判断は非常に難しいことです。
実際にその工事が成功だったのか、この業者を選んで正解だったのかどうかは一般的な耐用年数の経過を待たなければわからないため、結論が出るのはかなり先のことです。
信頼できる業者か、契約してはいけない業者かは、営業トークである程度判断することができます。
このページでは「注意すべき営業トーク」を4つほどご紹介しますので、下記のようなセリフを業者から聞いたときは注意してください。
こんな営業トークにご用心【1】
「今すぐリフォームしないと危ないですよ」
と必要以上に不安を煽る業者は要注意です。
漆喰が欠けていたり、瓦がめくれ上がっているなど、本当に緊急を要する工事も確かにあります。そのため、「今すぐリフォームしなければならない」というのは場合によっては間違いではありません。
しかし、何の問題もなく生活していて、いきなり来た営業マンに言われたらどうでしょうか。
普通に生活しているなかで屋根のことを考えることはなかなかりませんし、特別気にする機会も少ないと思います。
「確かに家を建ててから何もしていないから不安だな」と感じてしまうかもしれません。
ちょっと待ってください。その営業マンは地上から屋根を見ただけでそう言ってませんか?
地上から見ただけで屋根の状態を細かく正確に知ることが出来るでしょうか。通常の屋根修理会社なら地上から屋根を見ただけで「今すぐリフォームしなければ危ない」という判断は絶対に致しません。
そんな営業マンは次に「無料なので点検だけでもしませんか?」と言ってきます。
しかし絶対に屋根に上らせないでください。
悪徳業者の場合、屋根瓦を手で浮かせたり、かなり悪質になると瓦を踏み割りあたかも元々破損していたかのように見せかけ、工事を行おうとしますので、絶対に屋根に上らせてはいけません。
こんな営業トークにご用心【2】
「今日契約いただけるようでしたらお安くできますよ」
お住まいをリフォームするとなれば、しっかりと調査してもらってから、どの程度の費用をかけて、どの部分をどうリフォームするのかじっくり考えて結論を出したいものです。
それなのに契約をやたらと急かす業者もいます。じっくり検討したうえで契約したいお客様の気持ちとは関係なく「今日までセール期間なのでお安くできます」と急かされて、工事内容の詳しい説明もないまま、よくわからないうちに工事が終わったとなれば、今度のお住まいにも不安が残ってしまいます。
契約を急かせる業者は何かしらの問題を抱えていると思って間違いないです。
こんな営業トークにご用心【3】
「200万円のところを100万円にお値引きします」
どんなリフォームであってもなるべく費用は抑えたいものです。
特に大きな金額のリフォーム工事になれば細かい部分までじっくり考えて費用を抑えたいですよね。値引きの金額が大きければお得に感じますし、嬉しくなると思います。
しかし、いきなり半額にしますという業者は注意が必要です。当初の価格が正しいものだったのかどうか、かなり怪しくなってきます。
「100万円が本当の価格だったのでは?」と疑いたくなりますし、何に対してどれくらいの費用がかかるのか細かな説明がない状態でいきなり値引きを伝えられても、その妥当性が分からず、そもそもお見積り自体が不正確だったのでは?と考えてしまいますよね。
やたらと値引きをちらつかせつ業者にも気を付けた方が良いでしょう。
こんな営業トークにご用心【4】
「天窓をつけるとお部屋が明るくなりますよ」
これだけ聞くとメリットだけのように聞こえますが、工事のデメリットを教えてくれない業者もいます。
お家の状態によってはお客様から頂く要望をあまりおすすめできない場合もあります。確かに天窓はお部屋を明るくできますし、夜には星空を眺めることができるといったメリットがあります。
しかし、屋根に開口部を設けるため、きちんとした技術のある施工業者でなければ雨漏りのリスクが高くなります。
また今後は定期的なメンテナンスが伴います。「以前よりも頻繫なメンテナンスが必要」というのはお客様にとってのデメリットではないでしょうか?このことをしっかり伝えてくれなければ、お客様は今まで通りの生活で良いと思っていますから、頻繁にメンテナンスは行わないでしょう。
このデメリットが引き金となり、後々雨漏りに繋がってしまう可能性も低くありません。
デメリットがお客様に伝わっていれば、メンテナンスについても頭に入っているはずなので、事前対策でメンテナンスを行うなどするでしょうから、雨漏りなどのリスクは最低限に抑えられます。
営業マンと職人どちらが信用できる?
「私は営業職人なので最初から最後まで担当します!」
営業マンであろうと1人親方の個人商店の職人であろうと、目の前のお客様に対して一生懸命な気持ちや思いに変わりないと思います。営業マンだから皆一様にトークが上手い訳ではなく、逆も同じで職人すべてが口下手ではありません。つまり営業マンも職人も人によってオーバートークをするという事です。
なぜオーバートークするのか?それは自分中心にモノを考える人に多いように感じます。
・自分の成績の為=何としても申し込みをもらいたい。
・仕事が少なくなってきた=安く見せて申し込みをもらいたい。
本来サービスとは価値と価値の交換であると私たちは考えています。独りよがりの考えは周りにも迷惑をかけることはもちろん、お客様にも迷惑をかけることになります。
聞き心地の良い事をたくさん言われて、その場の感情で決めてしまいそうになっても一度落ち着いて考えてみると、やっぱり必要なかった。なんて事もあると思いますので、最善策としてはその場の雰囲気や流れで決めない。家族や身の回りの人に相談して決める。そうしたことが大切になってくるポイントだと思います。